こんにちは。
久しぶりの更新です(^^;
一度選択してしまうと、後戻りはできない、取り返しのつかない、ある税金の制度をご存知でしょうか?
それは…
『相続時精算課税制度』
です。
贈与を受けると、その金額に応じて、もらった人が「贈与税」を払います。
一度に数百万、数千万ともらうと、それこそ、数百万の税金を払わないといけないこともあるので、贈与を受けるにも注意が必要です。
そこで便利なのが「相続時精算課税制度」なのです。
この制度を利用すれば、まとまった贈与を受けたとしても、その時点では贈与税の支払いを免除されます。
そして、贈与した人が亡くなった時に相続財産として加算され、相続税の対象となります。
相続税は多くの人が払わなくて済んでしまうので、贈与ではなく相続として扱うことによるメリットがあるのです。
これとは別に、毎年少しずつの贈与(年間110万円まで)であれば、「基礎控除」によって、贈与税は払わなくていい、という仕組みがあります。
これは、申告をしなくても、基本的には誰でも当然のように使える仕組みです。
ところが!!
一度「相続時精算課税制度」を利用すると、それ以降は「基礎控除」が使えなくなってしまいます。
相続時精算課税制度は2500万円まで利用できますが、それ以上の贈与を受けようとすると、受けた金額に対して一律20%の税率がかかります。
毎年少しずつの贈与であれば、全く税金がかからない可能性があるのに、もったいないですね。
このように、税金など世の中のいろいろな制度は、パッと見でよさそうな制度でも、よくよく知らないと損をしてしまうことがあります。
大事なご家族のお金を目減りさせてしまわないよう、くれぐれもご注意を!