マイナス金利について知っておこう!(その2)

2016/02/04

こんにちは。
昨日は節分。年の数だけ豆を食べる日でしたね。
みなさんは何粒たべました?


さて、先日も話題に取り上げましたマイナス金利。
引き続きニュースを賑わしてますね。


今回はマイナス金利の狙いと、その及ぼす影響について簡単にまとめてみます。


■マイナス金利導入の狙い

・流動性の増加・・・この施策の導入によって、銀行が今後日銀に預ける当座預金
         に対して手数料の支払いが発生することになります。
         これはつまり「銀行は日銀に預けなくていいから、その分
         民間企業に貸しなさい」という狙いがあります。


・円安誘導・・・金利の低い円が売られ、より金利の高い他の通貨へと資金移動が
       起こり、結果、円安方向へと向かわせる狙いがあると考えられます。
       (日本経済全体としては、円安の方がプラスに働きます。)


【○プラス要素】
・各種ローンの金利低下(金利の押し下げ)・・・住宅ローンや自動車ローン金利などが
                      低くなることが考えられます。
                      →不動産業界○、これから家を買う人○


・海外旅行客の増加・・・円安となれば、海外からの旅行客が増えます。
           →観光業界○、航空業界○


【×マイナス要素】
・年金利回り低下、保険会社収益悪化・・・年金や保険会社の集めた保険料は、
                   主に国内債券で資産運用しているため、
                   金利低下による収益の悪化が見込まれ
                   ます。
                   →年金受給者(予備軍含む)×、
                   保険会社×、今後保険加入する人×


・銀行収益悪化・・・今まで利息をもらっていた銀行当座預金の利率がマイナス
         となること、国内債券の利回り低下による影響が見込まれ
         ます。また、民間企業への貸出を増やすことは、その分
         リスクを負うことになります。
         →銀行×


【まとめとして・・・】
今回の施策が思惑通りの結果となれば、銀行から企業への貸出が増え、
円安となることで日本経済が活性化し、住宅ローンが下がることで
マイホームが持ちやすくなる一方で、将来の年金がちょっと不安になるかも。
ということでしょうか。


なお、保険はマイナス金利の影響を受けて、徐々に利回りが低下することが
予想されますので、検討中の方は早めに決断をする事をオススメします。

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