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  • インフレの怖さについて

    2018.10.10



昨日の日経新聞に『ベネズエラ、インフレ率48万%に』という記事がありましたので、本日は物価上昇についてお話いたします。
南米ベネズエラの議会では8日に9月の物価上昇率が年率48万8865%だったと発表したとの事です。また、9日には国際通貨基金(IMF)でも、ベネズエラの年間インフレ率は年末までに137万%に急上昇する見通しだと発表しました。
48万%?137万%?...見ただけで固まってしまいそうな数字ですが、わかりやすく例えると1年前に100円で買えたジュースが今現在では約48万円、年末には約137万円になるということです。モノの値段があがるという事は、それだけお金の価値が下がる、という事になります。まさにハイパーインフレ状態。恐ろしいですね。国の経済が破綻した状態と言えるでしょう。

さて、日本の場合はベネズエラとは経済状態が全く異なりますので、そこまでのハイパーインフレを考える必要はないのかもしれませんが、しかしながらインフレに備えておくこと事は非常に大切になります。

日本では2013年1月に日本銀行が前年度比物価上昇率2%を目標に掲げ、様々な金融政策を実施しています。その背景には長年続くデフレから脱却し、インフレ状態を作り出し、物価上昇を目指すことが日本の景気回復につながるという考え方のもとです。
2017年の消費者物価指数(コア指数)は前年比0.5%、直近の2018年8月の消費者物価指数(コア指数)は前年同月比0.9%となっています。
現時点では、消費者物価指数を見ても2%には達成してませんが、国として政策を行っている以上インフレに備えておく必要はあるでしょう。
銀行預金の利率は限りなく0%に近い状態です。銀行預金は流動性が高い点や元本割れのリスクがないのがメリットですが、インフレに弱いというデメリットがあります。
ベネズエラのようなハイパーインフレはないとしても、仮に毎年2%の物価上昇が30年続いたとすると100円で買えたモノが約180円になり結果的にお金の価値は大幅に目減りしてしまいます。

最近ではiDeCo(イデコ)」やNISA(ニーサ)も普及してきてはいますが、まだまだ預貯金(日本円)だけで全ての資産をお持ちの方も多くいらっしゃいます。
『資産運用』という言葉を聞くと、『リスクが大きい』『積極的に資産を殖やす』事だけにフォーカスしがちですが、今後資産運用をする事はインフレから資産を守る為にも必要な事なのです。
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