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  • 高野山の宿坊で人生100年時代を想う

    2018.12.13



先日、高野山を訪れました。あいにく紅葉は終わっていましたが、宿坊に泊まり心を静める時間を持つことが出来ました。

高野山は1100年前、弘法大師が嵯峨天皇から許可を賜り真言密教の根本道場に定めたところです。大きな特色は神仏習合とのことで、伽藍、金剛峯寺そして奥の院に進むためには大門を通らなければなりません。大門は結界のシンボル、つまり神社の鳥居と同じ役割であり、この地を神様に守ってもらっているそうです。

さて、この大門の左右に「阿吽(あうん)」の金剛力士像が安置されています。
私たちは時々「阿吽の呼吸」という言葉を使います。「二人以上が物事を行う時、互いの微妙な気持ちを巧みにつかみ一致する」といった意味ですね。
そもそも「阿吽」とはどういう意味でしょうか?
口を開いて息を出す「阿」と息を吸って口を閉じる「吽」のことで、相撲の立ち合いで息を合わせることがまさに「阿吽の呼吸」です。

ただ「阿吽」にはもっと深い意味があるようです。
口を開いて息を出す 即ち生が「阿」、息を吸って口を閉じる 即ち死が「吽」、つまり「阿吽とは人生を意味しているのです。」との説明に納得しました。

人生100年時代と言いますが、いつかは終わりの時が来ます。であるからこそ、生きている時は、心豊かに過ごして行きたいとものだと改めて感じた次第です。そのために、しっかりとした人生計画を考える必要があります。
30代、40代であれば人生の折り返し地点にも来ていません。これからの夢の実現や不測の事態への備えをしっかりと考えるべきです。
50代、60代であれば次の世代への継承(土地・金融資産、事業に限らず無形資産も)を考える事も必要です。

明るい未来のために、投資信託および保険を含めた総合的な資産運用に関する「アドバイスのプロ」の役割を担っていければと思います。