2019.04.10
資産運用の基本は、「長期」と「資産分散」であると言われます。
「長期投資」のスタンスが重要である点については私も同感です。
しかし、「資産分散」については、本当にそうなのかな? と思う事がある点について3月28日のコラムで触れたところ、多くの方から反響がありました。
現在の低金利環境下で、国内債券を組み入れたバランスファンドに投資する事への問題定義です。
今回は「積立投資の効用」について考えてみます。
積立投資は少額で行う事が出来るため、これから資産形成を始めようとする若い方にとても適した投資方法だと思います。
ところで、積立投資には「時間分散の効果がある」、と言われます。これはどうでしょうか?
例えば、毎月1万円積立投資を行い10年経過したとします。これまでの累積投資額は120万円ですね。過去10年間、どのような価格を辿ってきたにせよ、この120万円で購入した投資信託の平均購入価格〇円がある訳です。そして次の月に新たに1万円でその投資信託を購入した場合、平均購入価格〇円はどの程度変化するでしょうか?
さほどの変化はありません。
つまり積立投資による時間分散効果(平均購入価格を変化(望ましいのは当然、下に)させる効果)は、極めて短期間でしかないと思います。
積立投資の効用は、長期的に上昇が期待されるものに少額から投資できる、という事につきるのではないでしょうか?
ノーベル賞を受賞した本庶佑先生もおっしゃっています。「常識を疑え」と。
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(マネぷら資産運用研究所)
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