2019.10.09
10月1日の日経新聞電子版に「GPIF、外債投資拡大へ マイナス金利で国債運用難」という記事が出ていました。
GPIFとは、国民の公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人のことです。みなさんの将来の年金がどの程度になるか、それを担う日本最大の運用部隊です。GPIFが外債投資を増やすのは、日本国債の利回りがマイナスで推移しているためです。マイナス金利の副作用が年金運用に表れてきたようです。
マイナス金利について考えてみましょう。
債券は「満期までの期間と毎年支払う利息」を決めて発行されます。例えば満期まで10年で毎年3%の利息を支払う債券が2011年に発行されたとします。満期まで保有してれば利回りは3%ですね。
ですが、途中(例えば8年経過後の2019年)に債券価格110円で購入し、満期まで保有した場合の利回りはどうなるでしょうか? 満期までの2年間で6円の利息がもらえますが満期時に債券は100円で償還されるので、差し引き4円(6円-10円)の損失ですね。
つまり1年あたりだと2円の損失で利回りはマイナス2%という事になります。
債券が買われ価格が上昇すればするほど利回りは低下するのです。利回りが0%を超えて低下しマイナス金利になっている状態とは、価格が説明出来ないほど債券が買われている状態なのです。こんな状態に対して違和感を持ちます。
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(マネぷら資産運用研究所)
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