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  • 資産運用を将棋に例えると

    2019.11.27



皆さんは将棋に御関心がおありでしょうか?
2年前に当時中学生のプロ棋士藤井聡太さんが連勝記録を更新して話題になったことは、何となく覚えておられるのではないでしょうか?
現在高校2年生の藤井プロも七段にまで昇進、タイトルも近いうちに取られる事と思います。

将棋習得の第1ステップはそれぞれの駒の動きを覚えることからです。例えば、飛車は前後左右自由に動く事が出来ますが、斜めに動く事が出来ません。金は前後左右斜め前どこでも1マス進む事は出来ますが、斜め後ろには動けません。またこれらのルールも一度敵陣に入ってしまえば変わります。
将棋習得の第2ステップは戦法を知ることです。居飛車で攻めるのか振り飛車で攻めるのか、守りは矢倉なのか穴熊か。攻め方・守り方を知らなければ将棋は指せません。
将棋習得の第3ステップは定石(ジョウセキ)を知ることです。相手がこうきたらこちらは必ずこうするという対応、これを定石と言います。

資産運用にも同じ事が言えます。
第1ステップは金融商品の特色を知ることです。株式、債券、投資信託、保険・・・。各商品のメリット・デメリットを知ることです。これに加え金融税制の知識も少しだけ、例えばNISAや確定拠出年金制度についての知識です。
第2ステップは戦法です。例えばインデックスファンドを活用した資産分散による運用を行うのか、債券の利息収入に注目して安定的な収益を期待するのか。
資産運用の方法は人それぞれです。どのような運用方法があるのか? 自分に適した戦法は?
いくつか代表的な運用方法を知る必要があります。
第3ステップは定石ですね。これを“常識”と言っても良いと思います。
駒の動かし方や戦法は知識ですね。本を読みながら学べます。しかし、定石は実際に将棋を指さなければ身につきません。何度も実践する事で“常識”が身についていくのです。

私は金融リテラシーとは“知識”と“常識”のことだと思います。“知識”は詰め込むことが出来ますが、“常識”は一朝一夕には身につきません。ですから少額でも構いませんので資産運用を出来るだけ早く実践する事をお勧めするわけです。

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明るい未来のために、皆様と一緒に「投資信託および保険を含めた総合的な資産運用方法」について考えていければと思っております。

(マネぷら資産運用研究所長 白石)