2020.02.05
本日は先進医療で最も実施件数が多い、白内障の手術で実施する「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」が先進医療から2020年4月より外れる見通しとなりましたので、情報提供いたします。
昨年末の厚生労働省中央社会保険医療協議会において、「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」を2020年4月から先進医療から選定医療に変更する事が合意されました。
現在は手術費用とレンズ代は全額自己負担で、付随する検査費や薬剤費、入院費は健康保険適用(原則3割負担)ですが、民間生命保険会社の医療保険等に「先進医療特約」を付加している場合、手術費用とレンズ代(全額自己負担部分)は先進医療特約の支払対象となりますので、実質的に負担なく手術をする事ができました。
多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術の先進医療としての実績は以下の通りです。
【先進医療としての実績:2018年7月~2019年6月】
・実施件数33,868件(両眼実施例を含む)
・実施医療機関:883機関
・先進医療に関わる費用(多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術)の合計:約230億円(片目約44万円)
※令和元年12月13日中央社会保険医療協議会総会 実績報告より
選定療養に変更された後は、レンズ代のみが自己負担で、手術費用および諸費用は全て健康保険適用となりますが、4月からは先進医療特約での保障ができなくなる為、負担は大きく増える見込みです。
費用面で考えれば『先進医療特約』に加入している方で、現在多焦点眼内レンズでの白内障手術を考えられている方は、2020年3月までに手術をすると費用を抑えられます。
駆け込みも想定されますが、費用面だけではなく、メリットとデメリットを専門家に相談し充分理解した上で判断する必要があるでしょう。
また、『先進医療特約』に加入していない方は、2020年4月以降に手術を検討されたほうが良いかもしれません。先進医療から外れる事で医療機関が競合して価格が低下する可能性があるからです。
直近のデータでは、先進医療に関わる費用総額の約80%が『多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術』でしたので、今回の変更は保険会社の大きな負担も背景にありそうですね…
今後の日本では、少子高齢化や財政赤字の問題などにより、益々自助努力の必要性が高くなっていくでしょう。
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