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  • テスラ対トヨタ

    2020.07.16



私が子供の頃、モスラ対ゴジラという映画が流行りました。
ピーナッツ娘が歌うとサナギのモスラが大きな“蛾”に変身し、ゴジラと戦うのです。しかし、武器が弱い。口からネバネバ液をはくのですが、ゴジラの火炎放射にはひとたまりもありません。
あの時はモスラが正義の味方、ゴジラが“悪”という設定でしたので、モスラを応援したものでした。その後、ゴジラは必ずしも“悪”という事ではなくなり、今では非常に人気のあるキャラクターになっていますが。

さてテスラ対トヨタ
そもそも戦いになりません。年間の自動車販売台数はテスラの約40万台に対しトヨタは約1000万台です。
ところが株式市場では不思議な事が起こるものです。
テスラはコロナショック後の400ドル割れから現在1,500ドルの水準に上昇しました。時価総額はトヨタの22兆円に対しテスラはなんと30兆円。
うーむ。どう理解すべきなのか?
環境にやさしい電気自動車、マーケティング方法が旧来と異なる、などなどここに来ていろいろと上昇の理由付けが出てきています。

私はテスラの車に乗りたいと思っています。しかし、今の株価が妥当かどうかはわかりません。アマゾンやグーグルのようなIT会社と同じ尺度で評価すれば今の株価は正当である、と言った意見も出ていますが、この話を聞くと1980年代後半の「Qレシオ」なる怪しげな指標で日本の株高を正当化していた時の事を思い出します。

ただ「コロナショックでこれまでの常識が常識でなくなる」という考え方には賛同します。
資産運用のあり方も発想を変えて行かなければと強く感じています。
単純な資産分散アプローチが有効なのか? コストを重視したインデックス運用が最適なのか?

明るい未来のために、皆様と一緒に「投資信託および保険を含めた総合的な資産運用方法」について考えていければと思っております。

(マネぷら資産運用研究所)