2020.08.09
日米の企業ともに4-6月期の決算発表がたけなわです。
マイナス経済の環境下、テレワークや巣ごもり消費の恩恵を受ける企業はなんとか売り上げを伸ばすことが出来たようですが、コロナで負の影響を受ける企業(例えば外食、娯楽関連)にとっては厳しいものでした。
こんな中でアマゾンの決算を見て感じたことがあります。
アマゾンの4-6月期の売上高は889億ドルとのことです。日本円に換算すると約9.3兆円です。
まず注目したいのはその伸び率ですが、前年同期比でプラス40%です。
つまり255億ドル(円換算で2.7兆円)も売上高を増やしているのです。この規模の会社でこれだけの伸びを記録するとは驚きです。
そして年間の売上高を想像した時に・・・。
単純に4倍するだけでも、約40兆円です。
「ん? 年間の収入が40兆円。何か覚えのある数字だが。」 「あっ、日本の税収とほぼ同じだ。」
日本は税収40兆円および国債発行60兆円で年間の予算100兆円をまかなっています。
アマゾンは年間の売上高40兆円および社債発行など(どの程度予定しているのかはCEOの頭にあると思いますが)の資金で費用をまかなうと同時にさらなる成長を目指しています。
国家の財政と企業の財務を同じ土俵で述べるつもりは毛頭ありません。
しかし、一企業の財務の規模が日本の財政と同じ桁数だというのはすごいことですね。
過去を振り返った場合、西部開拓で大きな富を得た鉄道王バンダービルトや鉄鋼王カーネギー、さらには石油王ロックフェラーなど巨大企業が存在し、これら企業の売上高は連邦政府の予算を凌駕していました。1930年代の不況時にロックフェラーは、マンハッタン再開発プロジェクトを行い景気浮揚の支援を行いました。
現在の巨人GAFAはどのような動きをするのか・・・。興味が持たれます。
明るい未来のために、皆様と一緒に「投資信託および保険を含めた総合的な資産運用方法」について考えていければと思っております。
(マネぷら資産運用研究所)
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