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  • 目先の市場動向ではなく長期見通しを

    2020.10.31



資産運用において「見通しを持つこと」と「実際の行動」をわけて考えましょう、という話をいつもさせて頂いております。
「見通しを持つこと」について、勘違いをしておられる方がいらっしゃるかもしれません。
私の言う「見通し」とは「長期の見通し」であり、目先の動向ではありません。
考えてみてください。目先の市場の動向を的確に当てることなど出来ません。
例えばこの1週間、株式市場は下落傾向でした。ここで底を打つのかまだ下がるのか?
新聞を読めば米国大統領選挙の行方によって上昇するだの下落するだの・・・。
しかし、そんな事は誰にもわかるはずは無いのです。結果を見て後講釈が出てきます。

私が現役のファンドマネージャーだった時に感じていることがありました。市場が上昇している時はファンドに資金が集まりますが、市場が下がると解約が増える。
なんだか逆だなあと。
目先の市場動向に振り回されているのでしょう。
今自分がどの程度の資産をどのようにしたいかを明確にし、市場動向にかかわらず行動(購入or売却)すれば良いのです。
銀行の預金金利を上回るリターンをあげることが目標であれば、目先の見通しはさほど重要な事柄にはなりません。

さて「長期の見通し」を持つためには、歴史に学ぶことが最善だと思います。
産業革命、アメリカの西部開拓、日本の明治維新。また過去の世界全体の成長率。
コロナを契機にこれから世の中が変わって行きます。日本でも第2次大戦後以来の大きな変化が始まっています。
今後の社会生活がどのように変化していくのか? 変わるものと変わらないものは何か?


明るい未来のために、皆様と一緒に資産運用について考えていければと思っております。

(マネぷら資産運用研究所)