2020.12.09
11月の株式市場は好調でしたね。
何故こんなに上がるのだろう、と不思議に感じておられる事と思います。
「不景気の株高」という言葉があります。
景気あるいは個別企業の業績を見ると良くはないのに株だけは上昇する現象です。
これは金余りによるもので、「金融相場」とも言います。
一方、景気あるいは個別企業の業績が好調で、それを映して株が上がる状況を「業績相場」と言います。
従って金融相場と業績相場は景気サイクルの中で異なる時期に発生すると言えますね。
しかし、今回は金融相場と業績相場が同時に来たと考えると腑に落ちます。
コロナの影響による景気悪化を支えるべく政府の財政政策と中央銀行の金融緩和策により、いわゆる金余りの状況になっています。
これらの資金が景気回復を先取りする形で株式市場に流れています。まさに「金融相場」です。
さてコロナの影響による今回の景気悪化ですが、プラスに働いている企業が多数存在する事がこれまでの景気悪化局面との大きな違いです。
アマゾン、ネットフリックス、ズームなどの企業はコロナをきっかけに売上高を大きく伸ばしており、これら企業の株価上昇は「業績相場」によるものと言えるでしょう。
ここからのリスクですが、①景気回復を先取りする形で株式市場に流れていた金余りの資金が先細る事(つまり金融相場の一休み)、②企業業績の伸びがひと段落する事(つまり業績相場の一休み)と言ったところでしょうか。
こうした事を考えながらゴールベースの資産形成にしっかり取り組んで行きましょう。
いつでも私どもにご相談ください。
明るい未来のために、皆様と一緒に「投資信託および保険を含めた総合的な資産運用方法」について考えていければと思っております。
(マネぷら資産運用研究所)
Copyright © monepla.com - All Rights Reserved