2021.07.15
様々な資産を同時に保有する、いわゆる「資産分散」の考え方は一般に良く知られています。しかし単純に分散するのではなく、資産ごとの特性を理解してポートフォリオを策定する事が最も重要だと考えています。ポイントは資産によって値動きの振れ幅が大きく異なるという点です。
株式の値動きは大きいですが、債券は利息収入があるので値動きはある程度の範囲で収まります。リートは株式と債券の中間的な動きをします。
他の例としては
例えばハイイールド債券の利回りは景気拡大局面で低下し、景気後退局面では上昇する傾向にあります。特に信用不安発生時には利回りは大きく上昇します。これは企業の信用力の低下によりスプレッド(上乗せ金利)が拡大するためです。ですのでこの時は投資の魅力が増します。
また債券の格付は発行体の信用力に応じて引き下げられたり、引き上げられたりします。
新興企業がその後の発展によりハイイールド債券から投資適格債となる場合(ライジング・スター)には大きな投資成果が得られます。
すなわち景気サイクルによって魅力的な資産は変わってきます。
私どもの投資助言業においては、国内外の株式を中心としたファンドでポートフォリオを策定しております。これは株式の方が債券よりも高いリターンが期待できるからです。
しかし慎重な運用を希望する方には安定的な値動きが期待出来る資産クラス(例えばJ-REITやハイイールド債券ファンド)も加えたポートフォリオにしております。
このように、それぞれのお客様のニーズを確認し、それぞれのお客様に応じたポートフォリオを考えるように努めております。
明るい未来のために、投資信託および保険を含めた総合的な資産運用に関する「アドバイスのプロ」の役割を担っていければと思います。
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