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  • 金融政策と株式市場

    2021.11.05



日本では、黒田総裁(2013年3月就任、2023年4月退任予定)の指揮で長期にわたる異次元緩和が続いています。さらにコロナの影響で実質的な国債の日銀引き受け(直接引き受けは法律で禁じられています)の更なる拡大と何でもやってきました。
より影響が大きいのは米国中央銀行の動向です。先日の会合では今後、量的緩和の縮小(テーパリング)に入り、来年の半ばまでに終了させる方向性が示され、FFレート引き上げはその後の検討課題となったようです。

金融政策と株式市場の関係を整理します。

まず金利ですが、中央銀行が関与しているのは「短期金利」です。「長期金利;債券の利回り」は市場が決めます(厳密にはそう言い切れないところがありますが、ここでは一般論で申し上げます)。
短期金利=政策金利、長期金利=市場金利ということです。

中央銀行は景気悪化時に短期金利を引き上げインフレ懸念が台頭してくると引き上げます。
一方市場が決める長期金利は、景気が良くなると上昇、悪くなると低下します。
これら短期金利と長期金利ともに上昇する局面では、株式市場は軟調に推移するようです。
こうしたことに留意しながら資産運用に取り組んで行きたいと思います。

明るい未来のために、皆様と一緒に「投資信託および保険を含めた総合的な資産運用方法」について考えていければと思っております。
(マネぷら資産運用研究所)