2018.05.10
今年から「積立NISA」という制度が新設されました。
そこで悩むのが、従来からある、「NISA」と新設の「積立NISA」どちらがいいのか?ということです。
※なお、どちらも併用することはできません。どちらかを任意で選択する必要があります。
どちらの制度も
~証券の取引をして利益が出た時に、一定の条件で利益に対する課税を非課税にしますよ~
という制度です。
従来の「NISA」は年間120万までの投資元本に対してその後5年間の利益が非課税となります。
複数年に渡って利用でき、最大で600万円の投資元本に対して非課税となります。
一方新設の「積立NISA」は年間40万までの投資元本に対してその後20年間の利益が非課税となります。
最大20年に渡って利用でき、最大800万円の投資元本に対して非課税となります。
ここまでの説明で、どちらの制度がいいと思いましたか?
多くの方は、後者「積立NISA」の方がいいと思ったのではないでしょうか。
非課税枠と非課税期間が大きいというのは、それ自体は非常に大きなメリットです。
ただし、積立NISAには大きな弱点が存在します。それは…
~対象のファンドラインナップが限定的~
ということです。
積立NISAで利用できるファンド(投資信託)は4月時点で145本、ほとんどがインデックスファンド(指数に連動するファンド)です。
一方、NISAでは存在する全てのファンド(約5500本)から自由に選ぶことが出来ます。
最近の運用状況、マーケットを考えると、インデックスでもいいマーケット、インデックスではだめなマーケットが存在すると考えています。
インデックスファンドはわかりやすく、手数料が安いというのが魅力なのですが、一方でマーケットを上回るリターンが期待できません。
最近は一昔前と違って、分散投資や、ポートフォリオだけしっかり考えればいい、という状況ではなくなってきています。
ファンドの品質自体がいいもの(リターンが高い/リスクが低いなど)を見極めることが非常に大事になってきています。
そう考えると、まずは、どのようなファンドを選んでどのような運用をするのかを考え、それが積立NISAで実行可能ならばそうする、無理ならNISAを利用する、と、先に中身を決めてから利用する制度を選択する、というのが正しい手順と言えます。
では、そもそもどのようなもので運用をしたら良いのか??
これは、投資をされる方の資産状況やリスク許容度によって異なります。
具体策については、マネぷらまでご相談ください。
Copyright © monepla.com - All Rights Reserved